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【152】訪問看護師さんに元気をもらう [保育園送迎記]

 昨日は訪問看護の日であった。今のところ、身体介護の必要はないので、体温、血圧、心肺診察、その他問診が主である。このところ悩まされるのが湿疹である。かゆみがひどく、ステロイド軟こうや抗ヒスタミン薬などを処方してもらっている。次第におさまっては来ているが、なんとも悩ましい。

 最初は服薬による肝機能障害を疑ってみたが、肝機能はなんともない。要するに肺の炎症によって、大幅な体重低下が起こり、栄養失調状態(アルブミン3.0)になった。また、皮下脂肪が消え失せ、筋肉もそぎ落とされた結果、皮膚の新陳代謝が滞っている。当然、免疫力も低下している。そんなこんなで皮膚の疾患が起きているのだろう。ふだん健康な時には免疫の力など意識することはないが、いったん低下するとさまざまな障害が起きる。

 この3年間で体重が20キロ落ちた。特にこの2、3月で10キロ落ちている。肺の炎症のせいである。昨今の新型コロナウイルスによる肺炎でも同じように大幅な体重低下が見られるようである。炎症が体の栄養分を食い尽くすのである。3月初旬に退院した時にはあわれ52キロまで落ちた体重が昨日計ったら55キロになっていた。3カ月で2、3キロはどうにか増加したようである。しかしまだまだ人前に出られるような見てくれではない。

 訪問看護に来てくれる看護師さんはみんな明るくて元気である。退院したばかりのころは入浴も危なっかしかったので、バスタブに取り付ける補助具やシャワー用のイスを介護保険を利用して買った。そして、「さあ、私が三助をやりますから、風呂入りましょう」という看護婦さんの補助で、痩せさらばえた体を洗う。風呂から上がって服を着るのも難儀である。きつくて思うように体が動かない。でも私を椅子に座らせて、湿疹用の軟膏を塗り、保湿剤をペタペタと塗って、服を着せてくれる。どうにかこうにか上がって、落ち着く。とても気持ちがいい。

「私なんかよりもっと体の動きが不自由な方も多いでしょう。大変ですね」
「ええ、寝たきりで体が全く不自由な方もいらっしゃいます。きょうもこれからパーキンソン病の患者さんのところへ行きます」
「なぜか看護師さんは明るい元気な人が多いね。会話を弾ませるのがうまいし。それにみなさんいい体格をしてる。私に少し分けてはくれませんか」
「ええ、ええ。それができるならいくらでも分けてあげますよ。ほんんとにねえ、太りたい人は太れないし、痩せたい人は痩せられない」

 実際、こういう看護師さんと話すと元気が出てくるのである。

「私ね、病院で看護師やってたんですけど、病院だと患者さんとルーチンの通り一遍の仕事しかできないので、辞めてこの訪問看護を始めたんです。患者さんの見取りまでやるような看護がやりたいんです」

 思いもかけず、訪問看護や診療を受けるようになったが、いろんな仕事を懸命にこなしている人たちを見るだけでもその甲斐があったといえる。エッシェンシャルワーカーという言葉が最近よく聞かれるようになったが、こういう人たちに改めて意識を向けるようになっただけでもコロナ禍は意味があったのかもしれないね。

 息子のタカシは相変わらずテレワークだが、レミママは今週から通勤である。私も手つかずにほっておいた仕事も少しずつながら再開し始めた。ラジオ体操にも復帰した。きついがやってみると何とかかたちだけでも出来た。ヒトシとタックンは小学校へ、レンは保育園に再び通いだした。まだ、コロナ禍が収まったわけではないので、心配は尽きないが、用心しながら新しい生活に慣れていくしかない。

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