12.奥多摩三山 三頭山〜数馬の湯、ブナ林、ドラム缶橋 [私の山歩き]
奥多摩三山は三頭山(みとうさん、1531m)、御前山(ごぜんやま、1405m)、川乗山(川苔山、かわのりやま、1363m)である。2000メートルもないが、それぞれにハードな山である。しかし、日帰りの登山にはぴったりで、私も何度となく通った。
三頭山は東京都の最西部、奥多摩湖の南側で、三頭山に連なる笹尾根の南側は上野原町で山梨県になる。ふもとには数馬の湯や兜屋根の民家で有名な数馬である。信長軍に追われた甲州武者の落ち延びたところともいう。武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗って、終点手前の仲ノ平で下りて、西原(さいはら)峠へと登り始める。西原峠から北西へ尾根道を辿れば三頭山、南東へ辿れば生藤山方面へ。そこからずっと歩けば陣場山から高尾山へと続く。
この笹尾根をくりぬいて山梨側へ甲武トンネルが通じたのが1990年。長寿村で有名だった山梨県側の山村の食生活が一変し、芋類や穀類しか食べなかった長寿の親より都会から入ってきた肉類や加工食品を食べるようになった子供世代の方が先に寿命を終えるようになって、長寿村の名は言われなくなった。トンネル1本でこうなった。
東京都にこんな村があるのかという光景は、奥多摩の奥の方へ行けば行くほどよく目にする。転げ落ちそうな傾斜の畑で、芋や野菜を作っている。見上げるような高さに民家がぽつぽつと並んでいる。夏はともかく、冬はさぞ寒さが厳しいだろうと思う。身土不二といい四里四方というが、わが身と生活する環境が一体のものとなっているから、そこですでに満たされており、外へは出る必要はないのだろう。それでも若い人は車で仕事や買い物に出かけるけどね。
私はこの笹尾根を行ったり来たりした。三頭山方面と生藤山方面である。昔は沢筋の道よりこういった尾根道の方を人々は歩いたようで、武蔵、甲州、相模方面に、人々が往来する往還道だったところも多い。ところどころに道祖神が置かれていたりする。尾根道とはいえ、アップダウンもきつい。こういう道をわが脚だけをたよりにひたすら歩くのである。ただ、遥かな山々の眺めやあざやかな花々は疲れを忘れさせる。
三頭山はかなりハードな山で、山頂から下山するときは奥多摩湖の方へ下りる。いつのころからか都民の森とかいうけったいなゾーンができて、頂上直下から登って下りる人は増えたが、私のように尾根道をひたすら歩く人は少ない。新緑の頃はコナラなどの青葉やツツジ、ミズキ、タムシバなどの花がきれいで、山頂から奥多摩湖方面の道はみごとなブナの森である。脚が棒になり疲れ果てた頃に奥多摩湖に着く。ここから対岸へドラム缶橋を渡り、バスを待って奥多摩駅に帰るのである。
三頭山は東京都の最西部、奥多摩湖の南側で、三頭山に連なる笹尾根の南側は上野原町で山梨県になる。ふもとには数馬の湯や兜屋根の民家で有名な数馬である。信長軍に追われた甲州武者の落ち延びたところともいう。武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗って、終点手前の仲ノ平で下りて、西原(さいはら)峠へと登り始める。西原峠から北西へ尾根道を辿れば三頭山、南東へ辿れば生藤山方面へ。そこからずっと歩けば陣場山から高尾山へと続く。
この笹尾根をくりぬいて山梨側へ甲武トンネルが通じたのが1990年。長寿村で有名だった山梨県側の山村の食生活が一変し、芋類や穀類しか食べなかった長寿の親より都会から入ってきた肉類や加工食品を食べるようになった子供世代の方が先に寿命を終えるようになって、長寿村の名は言われなくなった。トンネル1本でこうなった。
東京都にこんな村があるのかという光景は、奥多摩の奥の方へ行けば行くほどよく目にする。転げ落ちそうな傾斜の畑で、芋や野菜を作っている。見上げるような高さに民家がぽつぽつと並んでいる。夏はともかく、冬はさぞ寒さが厳しいだろうと思う。身土不二といい四里四方というが、わが身と生活する環境が一体のものとなっているから、そこですでに満たされており、外へは出る必要はないのだろう。それでも若い人は車で仕事や買い物に出かけるけどね。
私はこの笹尾根を行ったり来たりした。三頭山方面と生藤山方面である。昔は沢筋の道よりこういった尾根道の方を人々は歩いたようで、武蔵、甲州、相模方面に、人々が往来する往還道だったところも多い。ところどころに道祖神が置かれていたりする。尾根道とはいえ、アップダウンもきつい。こういう道をわが脚だけをたよりにひたすら歩くのである。ただ、遥かな山々の眺めやあざやかな花々は疲れを忘れさせる。
三頭山はかなりハードな山で、山頂から下山するときは奥多摩湖の方へ下りる。いつのころからか都民の森とかいうけったいなゾーンができて、頂上直下から登って下りる人は増えたが、私のように尾根道をひたすら歩く人は少ない。新緑の頃はコナラなどの青葉やツツジ、ミズキ、タムシバなどの花がきれいで、山頂から奥多摩湖方面の道はみごとなブナの森である。脚が棒になり疲れ果てた頃に奥多摩湖に着く。ここから対岸へドラム缶橋を渡り、バスを待って奥多摩駅に帰るのである。
2016-07-30 06:24
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